緊縮財政が国内でのmRNAワクチンの開発を頓挫させていた

緊縮財政によって技術研究の予算まで切り詰めたツケ

<新型コロナ>国産ワクチン、3年前に治験直前で頓挫 東大・石井教授「日本は長年、研究軽視」のツケ今に:東京新聞 TOKYO Web
新型コロナウイルスのワクチンは、国内でも複数のチームで開発が進められている。欧米で開発されて接種が進むのは、病原体に合わせて素早く設計...

 石井さんは、RNAなど遺伝物質を使う「遺伝子ワクチン」研究の第一人者。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所でワクチン研究を統括していた16年、まさに今のような状況を想定し、未知の感染症に合わせてワクチンを緊急に作る計画を立案。RNAワクチンの研究を進め、中東で流行していたMERS(中東呼吸器症候群)のワクチン開発を目指した。

 MERSウイルスもコロナウイルスの一種。18年にはサルに投与して有効な抗体を作るまでになった。次は人での治験という段階で、MERSの感染者が日本にいなかったこともあり、国側から「研究費は企業に出してもらってほしい」と告げられたという。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/95790

要は国が研究予算を切ったから頓挫したというわけですよ。
政府の財政に対して民間の企業経営の感覚を持ち込もうとしてプライマリーバランス正常化という方針をとって財政支出を切り詰めようとしたから、このような研究に関する予算までカットしてしまうという暴挙にでてきたわけです。

技術研究こそ民間では進みにくいから国が推進役になれ

技術研究や基礎研究はすぐに利益ベースになるという保証はないものです。だから民間企業は積極的にやろうとは思わないでしょう。
長期的な戦略を持っていて余程資金的に余裕があるのであれば投資して研究もすることはないわけではありませんが、基本民間企業は短中期的な利益の追求を基本としてますので、結果がすぐに出るような話ではない研究には消極的になるのも無理はありません。

だからこそ国は短期的な利益にとらわれない技術研究を進めていくべきではないでしょうか。
これを国が採算が合わない研究をしていては国の借金が増えるから直ちに打ち切るべきだと、民間企業の経営感覚で切り捨てていったことが今回の問題ではないでしょうか。

国をはじめ公的機関は営利を追求しなくても存続できるわけなので、営利にこだわる必要性はないのですから、営利のことを気にせず技術発展のために投資していけばいいわけなんですよ。
むしろ民間がやりたがらないからこそ国が率先して推進していかなければならないのです。
民間任せにしておいたらすぐに利益が出る保証がないものは研究しなくなってしまいます。
そんなことをしていては技術が発展しなくなるのは当然です。

現在の日本の技術研究の水準、とうに中国に抜かれているという事実を見た方がいいと思いますね。
現にコロナ禍の対処見たらいいじゃないですか。
中国は既にアフターコロナでほぼ回復してますが、日本では依然としてグダグダではありませんか。

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